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上司部下の1on1における信頼関係の構築

既に関係構築がなされているような場面で、コーチングをベースとした1on1を実施しようとした時に、改めて信頼関係の構築はどう考えたら良いのか。この手の質問を最近よく受ける。

上司部下という利害関係がある中での信頼関係を、どのように構築していったら良いか考えてみた。


まず自分の立ち位置を知ろう

さあ1on1をやってくださいと会社の経営層から言われた時に、既に部下と構築している関係性はどのようなものなのか、しっかりと現状を理解しておきたい。

たとえば、毎日短い時間でも、しっかりと時間を取って話しをしている上司。

殆どほったらかしだが、しっかりと成果を出している部下。

コミュニケーションは取っているが、あまり信用されていない上司。

なんでもかんでも、聞いてくる部下。

挙げればキリがないが、両者にいろんなレベル感がある。

その関係性をより良くするために1on1を実施するとしたら、そのスタート地点も違えば、目標とするゴールも違うのでは無いか。


ミッションオリエンテッドな関係を意識する

大事なのは、上司も部下も会社と雇用契約を結び、会社の利益や社会的貢献に寄与することを求められている。

そして、その対価をお互いに会社から給与という形でもらっている。

また仕事上の情報は本来会社に帰属している、それを忘れてはならない。

会社に属している以上、会社の方針や目標、理念などをしっかりと理解し、推進することを第一に求められているのだ。

実は1on1研修などでは、あまり多くこのことに触れられていないが、上司部下とも会社で1on1を実施する上で、自分たちはこの上に立っていると留意しておく必要がある。


1on1での関係構築の前に、仕事上の関係構築を

仕事上の関係構築とは、上司は会社や部門の方針、目標、理念などを、しっかりと部下やチームに浸透させ、仕事を遂行する上でのベースとなる考え方や行動を、共有しておく必要がある。

そして、すべての人が組織やチームにおいて、自分は何をしなければならないのか、十分に理解し、それを上司や関係者と合意しておく必要がある。

この仕事上での関係構築のベースが整った上で1on1を実施することは、特に信頼関係構築に大きく寄与するものと考える。

言い換えてみると、仕事上での関係構築、その中でも、方針、目標、理念などのコアな部分がまず握れていないと、その上でのコミュニケーションや関係構築、会社の中での信頼関係構築は成立しないのではないか。


まとめ

1on1の信頼関係構築は、まずは仕事から。

仕事上での信頼関係構築のためには、まず会社の方針や目標などをしっかり共有し、すべての人が同じ方向に向いて仕事が出来るように整えることが、すべての始まりと考えている。

その上でしっかりと部下と向き合い、仕事をすることで、良好な関係が構築され、1on1を実施しても、より効果的に対話を行うことが出来ると思う。

まずは部下との関係性のレベル感を確認し、その後、すべての人が同じ認識で仕事ができている状態か、関係構築のベースは整っているかなど確認するところから始めてはどうか。

鈴木 淳也
鈴木 淳也
日系電機メーカーでハードディスクの電子回路設計エンジニアとしてスタート。その後米系大手コンピューターメーカーCompaq(現HP)で、国際調達、品質管理部門を経て、世の中の常識にチャレンジ、他社が海外に生産を移す中、日本でのPC製造を立ち上げる。その後守備範囲を製造からサプライチェーンに広げ、計画、調達、製造、受注、物流と製品供給のすべてに関わる。HP、Appleを経て、2010年に外資系医療機器メーカ(Becton Dickinson)に転職し現在に至る。  2019年9月、銀座コーチングスクールにてコーチ認定を、2020年12月キャリアコンサルタントの資格を得る。2020年8月、ホライズンを立ち上げ、兼業コーチとして、実務と現場に寄り添ったコーチとして稼働中。趣味:アマチュア無線、神社巡り

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