
自分の強みを生かす!「クリフトンストレングス34」×ドラッカー
私たちが子供のころから教育の中で求められてきたのは、弱みや欠点の改善であったように思います。
でも、本当に成功を求めるなら、自分らしく生きていくなら、「自分の強み」を活用していく方がよさそうです。
弱みを改善しても平凡にもならない
多くのビジネスパーソンは、組織の中で働いておられますね。経営学者のドラッカーは組織のことを「凡人の強みを引き出して、非凡なことをなさしめることだ」と言っています。
私が研修の中で「3人で饅頭の会社を始めるならば、饅頭をつくる、販売する、経理をする、どうやって役割を決めますか?」と問うと、おおむね「それぞれの得意なことをやる」と答えてくれます。
ただ実際には、人数が多くなって、役割が複雑になると、強みを生かすということが分かりにくくなっているようです。
学校の通知表だと「理科が2だからもっと頑張ろう」とか、「音楽が1だからどうにかしなきゃ」と言われてきましたよね。自分でも苦手なことはよくわかるので、そこに目が向きがちです。その経験から仕事でも欠点の改善をまず考えてしまいます。
これについてのドラッカーの答えは明快です。
人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。強みに集中し、卓越した成果をあげよ
となります。
クリフトンストレングス34
5年ほど前、私がパナソニックを退職し転職活動をする際に、転職エージェントから勧められたのが、「クリフトンストレングス34」(ストレングスファインダーという名前をリ・ブランディングしています)。
「どこで何の仕事をするか」を考える前に、「自分は何者か、自分の資質は何か」を知っておいた方がいいよ、と言うのです。
その足で書店に行き、「さあ才能(自分)に目覚めよう」という本(診断を受けるためのアクセスコード入り)を買い、やってみました。
(「クリフトンストレングス34」は人の資質を34に分類し、その人の資質の順位付けをしてくれるものです。)
私のTOP5は、①着想 ②最上志向 ③自我 ④社交性 ⑤戦略性 でした。
正直なところ、「確かにそうだ」と思えるところと、「これって強みなの、普通ではないの」と思うものがありました。これもドラッカーの言葉を借りると「自らの知識や能力には特別の意味はなく、誰もが持っているに違いないと錯覚する」。自分にはできることが当然なので強みと気づかないというわけです。
「クリフトンストレングス34」を一人で受けてみるのもいいですし、チームや仲間たちと一緒にやってみるのはなおいいです。
「一人ひとりの強みというのは違っているのだという理解」や「仲間に対する理解」、「自分に対する理解と自信」などを得ることができますよ。
仲間とやる機会のない方は、メンターとの対話の中で、強みをより意識することができるようになるかもしれません。