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職場での親密な関係作りに役立つ「ザイアンスの法則」とは

春は入社や異動の時期でもあり、新しい出会いが生まれる時期でもありますね。

すべての悩みは対人関係、などとも言いますが、できるなら同じ職場の人とは気持ちよく仕事ができるような関係でいたいものです。

そこに役立つ法則をご紹介します。


「単純接触効果」とも呼ばれる

ザイアンスの法則というのは、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文で発表したもので「単純接触効果」とも呼ばれます。

初めのうちは興味がなかったものも何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。(Wikipediaより)

コマーシャルで何度も見ている商品に興味がわくのもこの効果なのですね。

人間関係について説明します。誰しも初対面の人は警戒します。これは人間の本能だそうです。初めてのものは警戒しないと危険があるかもしれないということ。

よって、警戒し冷たい態度をとることが多いのですが、接触の頻度が高まるにつれて相手に親しみを感じるようになってきます。

恋愛のきっかけが職場や学校などであるのもこの理由からだと考えられます。


接触の「頻度がカギ」

職場でこの効果をうまく活用しましょう。

新人が入ってきた、新しい上司に変わった、新しい職場に異動した、転職した、そういう機会にはまずできるだけ多く接触する機会を持つように心がけましょう。

この接触においては時間の長さや内容はさほど効果に関係がないと言われています。

じっくり話しをしてみたい、というのも大事なことですが、親近感を増すためには短時間でもいいので多くの頻度で接触することがコツです。

一週間に一度、長く話すより、毎日5分間でも話した方が心理的な距離感は近づきます。

それこそ毎日の挨拶や、「きょうは天気がいいですね」「最近調子はどうですか?」のようなことでもいいのです。

また、特に理由もないのになんとなく苦手だなと思っている人がいる場合には、以下のようなサイクルが生じている可能性があります。

苦手(だと思う)ので避ける⇒接触の回数が増えない⇒親近感が生まれない(苦手なまま)。

勇気を出して、声をかけてみることが打開策かもしれません。

一方、このようなちょっとした声掛けがやりにくくなっているのが在宅勤務ではないでしょうか。

メールやチャットの活用だとか、皆さんが職場のリーダーなら定期的にみんなの顔が見れて気軽に会話できるようなZOOM懇談の時間を意図的に作るなどの工夫が有効だと思います。


まとめ

いかがでしょうか。難しそうな名前の法則ですが、実はいたってシンプルです。

職場のメンバーとの親近感をつくる一歩は、日常的な接触から。構えずにできることから始めるといいでしょう。

そしてここをスタートに、より親密な関係づくり、協力し合える関係作りに進めていきたいですね。


( 吉森 浩一 メンターの詳細プロフィールはこちら )


吉森 浩一
吉森 浩一
パナソニックグループでビジネスキャリアをスタートし、その後、大企業など4社で人事部長を務める。自ら企画したアフターファイブの社内勉強会にはいつも数十名が参加。趣味は、卓球・ゴルフ・読書・妻とのウォーキング。

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