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一を聞いて”十を知る”よりも”十を問う”

「一を聞いて十を知る」ー 皆さんもご存じのことわざ。なんとも魅力的な事でしょう。

《「論語」公冶長から》物事の一部を聞いただけで全部を理解できる。賢明で察しのいいことのたとえ。

「一を聞いて十を悟る」「一事を聞いて十事を知る」とも言うそうです。

私自身は察しが良いほうではないので、魅力的な例えに思える「一を聞いて十を知る」について考えてみたいと思います。


一を聞いて十を知る人はどのくらいいるのか?

一つの事柄から十の事柄を正しく類推、推測できる人はどのくらいいるのでしょうか?

私の周りの優秀な方々を見ても、そのレベルはなかなか難しいと感じています。知識があり、経験が無くては到達できないのではないかと。

また、知識や経験があっても、それを十分に生かせているかと言うと難しいようにも思います。

特に現在は、正解がない問題が多い世の中だと感じているのでその思いが強くなります。


正しく理解する

一を聞いて十を知るどころか、聞いた一ですら正しく理解できているか怪しいと感じ事もあります。

一を自分に都合良く解釈し、その延長線上にある自分にとって都合の良い十の事柄を導き出し、それが正解であるかのように思うことは、「一を聞いて十を知る」の誤った方向性と言えそうです。

そうならない様にするためにはどう考えればいいでしょうか。


問うこと

一を聞き正しく理解したいと思ったら、問うことが必要だと思います。「一を聞いて十を問う」のような言葉になるのではないでしょうか。

メンターやコーチをしているとクライアントの様々な言葉に反応し、理解しようとします。

そのための問いのバリエーションは様々なものがありますが、どれもクライアントの中にあるものを引き出すためのものとなります。

「一を聞いて十を問う」ことにより上辺の理解ではなく、本質や背景にある考えを含め正しく理解できると思います。


十を問う

一つのことに対して十の問いを立てるのは慣れてないと難しいかもしれません。

ですが日々質問のプロであるメンターやコーチからの問いに答えていると、自分でも同じように様々な視点で問いを考えることが出来るようになります。

メンターだったらこんな問いかけをするのではないかな? なんて考えられるようになるでしょう。


まとめ

「一を聞いて十を知る」皆さんもご存じのことわざ。なんとも魅力的な事でしょう。

そのような察しの良い人間になりたいものですが、予測できない時代と言われる現代においては一を正しく理解することも必要ではないでしょうか?


( 田邊 紀彦 メンターの詳細プロフィールはこちら )

田邊 紀彦
田邊 紀彦
オムロンフィールドエンジニアリング(株)、日本エリクソン(株)などを経て、エス・アンド・アイ(株)で、SE組織全体の責任者(システム本部 本部長、インテグレテッドソリューション副本部長)を務める。 組織運営の経験から何よりも人が重要であると実感、組織に縛られずに多くのビジネスマンを支援するために2020年プロコーチとして独立して活動中。

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