
心理的安全性を揺るがず「減点主義」
いつもBiz Mentorのブログを読んで頂き、ありがとうございます。
今回は、心理的安全性について考えたいと思います。
先日書店で、「Hybrid Work(ハイブリッドワーク)」という言葉を目にしました。
コロナ禍によって一気に広まった、リモートワークに関連した内容。必然的に一気に普及したリモートワークショップですが、「心理的安全性」を如何に確保するかには、課題があるようです。
環境の変化には、必ず新旧の体制の歪みが起きるもの。
しかし、その歪みが心理的なものであれば、最優先の課題です。
皆さんにも、日常業務で思い当たるところがありませんか?
新しい働き方の心理的安全性とは?
心理的安全性とは、罰や屈辱を受けるリスクがなく発言できること。
職場はもちろん、家庭や個人的な人間関係においても言えることです。
皆さんの日常では、この心理的安全性は保たれていますか?職場では、「真に忌憚のない発言」が、遠慮や心配なくできていますか?
昨今、大企業の不正や情報の隠蔽に関する報道を目にしますが、忌憚なく本当のことが話せない職場環境が原因の一つだったのかもしれません。
身近なところでも、リモートワークの普及によって職場の仲間と顔を合わせることが減り、孤独感から来る心理的な不安が増えているようです。
リモートワークの普及と心理的安全性の相関関係については様々な論考がありますが、直接顔を合わせる機会が減り、上司とのコミュニケーションも減り、正当に評価されているのだろうかと疑問や不安を招いてしまいます。
ビジネスの現場で感じてきた「減点主義」の弊害
では、なぜこのような心理状態になるのでしょう?
組織という仕組みでは、仕事の成果や取り組み方を評価されます。
この評価が「減点主義」であることが原因の一つではないかと考えます。
例えるなら、入社時に100点の持ち点を与えられ、失敗する度に減点されるようなイメージ。一方、良い成果をあげたら評価されるが、できて当たり前だと言われ思うほどには加点されないことも。自己肯定感が下がります。
人が行動を取る際の心理的モチベーションには、次の2つのパターンがあるそうです。
1. 「行動の結果は、自身の能力や知性の高さを示す」と考える
→ リスクを取ろうとしない。減点されるから、失敗できない。。。
2. 「行動の結果は、自分の努力や優れた戦略性を反映する」と考える
→ 失敗するかもしれないけど、チャレンジする。自分の可能性を信じ、失敗を新たな糧に変える
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この2つのパターンの違いに感じるのは、意識の向き、ベクトルの向きです。
先程の減点主義のような環境では、1のような思考が増えるのでしょう。
一方、失敗を許容し、チャレンジすることを肯定的に評価する、つまり加点主義の環境では、2の思考が増えます。
減点評価をされる環境においては、人はチャレンジしなくなります。
誰も減点されたくありません。
しかし、どちらのパターンの人がより創造的に、未知の課題に挑めるか?私がアメリカやシンガポールで目にしたのは、意見する人、新たなことに挑む人はプラスに受け止められること。
創造性を発揮し、貢献しようとチャレンジしている訳ですから、当然なのです。
まとめ
私は自分の行動を振り返る時、野球場を思い浮かべます。観客席からヤジを飛ばして評論するのか?
あるいは、プレイヤーとしてグラウンドに立ち、三振するかもしれないけど、ヒットを打つことを目指してバッターボックスに立つのか?
私は、後者でありたい。
新たなことに挑む時、誰もが迷います。
でも、チャレンジしてうまくいかなかったことは失敗ではなく、次へのレッスン。
そんな考え方と行動を起こすには、伴走者がいると心強いと思います。
そんな伴走者が、Biz Mentorにいます。是非ご相談ください。
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