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「学び」には終わりがない

大学の時に履修すべき科目を履修していなかったというような夢を今でも見ます。

大学での4年間、もっと学んでいればどれだけの教養や知識を得られただろうかと、後悔したり夢想したり。

とは言え、可能性の観点で言えば、人は何歳になっても成長し続けることができます。

必要性の観点で言えば、人生100年時代に20歳そこそこまでの学習で足りるはずもありません。

ビジネスパーソンの学びには終わりがありません。もちろん、私も。


学びの大半は良い経験から

ビジネスパーソンの学びの大半は経験から得られます。

「7:2:1の法則」や「経験学習モデル」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

経験が学びになるために大切なことは、大きく言って2つです。それは、「経験自体の質」と「経験を振り返ること」です。


経験自体の質とは

自分にとって少し難しい、あるいは新たなチャレンジが必要な経験であることが望ましいです。

いま十分にできている仕事は、心地よい。ただ、成長につながるかというと疑問です。

スポーツでも上のレベルに行くためには、トレーニングの負荷を上げたり、自分より強い相手に挑んだりすることが必要です。

程よい程度の質の高さ、チャレンジ度合いであることにも注意が必要です。重すぎるバーベルを無理に持ち上げれば壊れてしまいます。

私自身がいい経験をしたなと思う時期は、30歳の頃に社内広報に異動、37歳の時に事業所の総務責任者に異動、47歳で中国の子会社の社長として赴任、55歳でパナソニックを退職などです。

背伸びをしないといけないようなレベルの仕事や、新しい環境や仕事に挑戦するようなことでした。

神戸大学の金井壽宏名誉教授は、こうした経験のことを「一皮むける経験」と呼んでいます。


欠かせない振り返り

次に必要なことは、その経験を振り返ることです。どんなに良い経験でもそのままにしておいてはいけません。

経験が学びに置き換わるためには、「振り返り(内省)」→「概念化」というプロセスが必要です。

振り返りとは、言葉は似ていますが反省ではありません。何が起こったのかを客観的に把握し、どうしてうまくできなかったのか、うまくいったことや成功につながった理由はなぜかを思い返し、教訓を引き出すことです。

大事なのは、失敗のふりかえりだけではないことです。成功の中には自分の強みがあらわれます。

より大きな成功のためには自分の強みを生かしていく必要があります。その意味でも反省とは大きく異なります。

振り返りを概念化するということは、自分の言葉で言語化するということです。

言語化することで、さらに成功を重ねたり、同じ失敗を繰り返さないようになったりします。

学習の効果が得られるわけです。


まとめ

最後につけ加えると、学びには第三者の支援も必要です。

上司であれば、部下の経験になるような適切な仕事のアサインメントや1on1ミーティングでのふりかえりの支援や励ましなどが有効です。

BizMentorでのメンタリングでも、クライアントの成長支援としてのコーチングやメンターの経験を通じた助言をご提供しています。




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吉森 浩一
吉森 浩一
パナソニックグループでビジネスキャリアをスタートし、その後、大企業など4社で人事部長を務める。自ら企画したアフターファイブの社内勉強会にはいつも数十名が参加。趣味は、卓球・ゴルフ・読書・妻とのウォーキング。

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