
現役支社長の1on1導入放浪記
このブログ記事は、大手電気機器メーカーで現役支社長を務める私が、自組織で1on1を導入して試行錯誤を繰り返している、現在進行形の「1on1導入展開放浪記」です! |
国内でもたくさんの企業が1on1を導入していますね。私の会社でも昨年の夏から全社導入展開が始まりました。
その様子を順番にご紹介したいと思います。お恥ずかしい話もご紹介させていただきますが、1on1の導入を検討されている方々のお役に立てば嬉しいです。
まずは、メンティ体験から
昨年夏、私の支社では、部長級と課長級社員の29名のメンバーを対象とした、1on1研修を実施しました。
スタートは「1on1ミーティングとは?」という座学から始まり、次に私がメンティ役になり、プロコーチによる1on1ミーティングのデモセッションを行いました。
それを参加者が見学し、それぞれから感想を話してもらった後に、プロコーチである研修講師から、スキルの解説や会話の組立て方などを、演習を交えて学びました。
このとき、私は皆の顔を見たところ、何かを得たような表情をしていたので、「行けるんちゃうか?」という感覚を持ったことを覚えています。
なんとなくですが…(笑)
訓練、訓練、また訓練
この研修後は毎朝1時間、29人が順番にメンター役・メンティ役・オブザーバー役を担当し、繰り返し練習を実施しました。
一人当たりそれぞれの役を7回ほど実施し、毎回3人の当番役がそれぞれ感じた問題点を発表し、情報を共有しながらフィードバックを繰り返しました。
そして、いよいよ本番(実際の部下との1on1)を迎えます。
やっぱり出た、いきなりの「壁」
本番がスタートしてまず出てきた壁は、
- 研修で学んだようには1on1セッションが進まない
- 雑談で話が暴走する
- 時間が大幅にオーバーする
- 次回の予定が仕事で頻繁に変更となってしまう
などなど…
ここで皆で話したことは、
- まずは人間関係構築のために、気持ちよくたくさん話してもらうことを優先しよう。
- 回数を重ねよう。
- 必ず次の予定を決めて終わろう。
でした。
人間関係が構築できている者同士は、乗っけから上手くいったセッションも複数あったようです。
(メンターとメンティの評価は一致しないこともありますが・・・笑)
とにかく積み重ねる
1on1はそれぞれ月1回以上行うようにして、回数を重ねれば重ねるほど、1on1のセッションはスムースになっていきました。
最初は現在の仕事のことを話す人が多かったようですが、それはだんだんと変化していき、「緊急度は低いが、個人にとっての将来の重要なこと」などのテーマに変化する人が増えていったのです。
そして、もうひとつ大事なことがあります。それは、毎回メンティ(部下)からの匿名のフィードバック情報を全体で収集したことです。
これが我々メンター(上司)の1on1セッション運営力の改善に、大きく関与したことは間違いありません。
まとめ
以上のことから、1on1導入時期における、私なりに感じた大切なポイントを4つにまとめたいと思います。
- 上司としての1on1実践者も、まずはメンティとして体験することが大切
- 訓練が必要、繰り返しの練習で身につく
- 「壁」を放置せず、仲間と会話で改善点を探る
- 可能であればメンティのフィードバックを数多く集める
次回のブログでは、半年経過した後のアンケート等から、次のアクションへ移行するという話をしたいと思います。
では、また次回!
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