
現役支社長の1on1導入放浪記 PARTⅡ
このブログは、大手電機メーカーでの 現在進行形でもある「1on1導入展開放浪記」です。
1on1導入検討されている方々や導入後に課題を感じている方々のお役に立てれば嬉しいです。
正しい努力を積み重ねる
前回の続きで、1on1を導入して約半年が経ちました…というところから今回のお話を始めます。
稼働している1on1のメンターは総勢で29名、メンティは総勢98名
(メンター29名中18名は部下のメンターと上司からのメンティを兼ねる課長級、残りの11名は部長級)
半年間は
*毎月一回以上は部下全員と1on1を実施しよう
*事務局でメンターもメンティもアンケートを匿名で可能な限り集めてみよう
*メンターも毎回記録を残して次に繋げよう
という取り組みで約半年間、591セッションを積み重ねました。
平均すると月一出来ていた計算になりますが、とにかく重ねて重ねての意識でした。
メンターのアンケートを紐解く
まずは部長級メンター11名のアンケートでわかった事から…
A.月一以上出来た・7名・手応え平均4点(5点満点)
*人間関係構築、強化に間違いなく役立っている
*コミュニケーションが強化されていることを感じる
*メンティのなりたい、ありたい、やりたいを理解することができ、具体的に応援出来ている
B.月一出来なかった・4名・手応え平均1.75点
*日常会話の延長や雑談になってしまった
*時々何かに気づいているメンティを感じることはあったが、本当に上手くやれてるのかわからない
手応えの点数差がそのまま内容に表現されていました。
次に、メンターとメンティも兼ねている課長級の18名のメンターとしてのアンケートより
C.月一出来た・12名・手応え3点
D.月一出来なかった・6名・手応え3点
アンケートの手応えは部長級とは違い、CもDも内容に差異がなく、一様に課題点を発信する人が多かった。
*上手くいく時と上手くいかない時の差は、メンターのスキルが大きく関与すると感じる
*スケジュール調整が本当に重要(仕事でしばしば変更がある)
*日頃からの人間関係もあり、コミュニケーションも取れているメンティとの1on1は、やりにくさを感じる(メンター変更も検討?メンティの意識を変えるためにも?)
*ありたい姿に向けた取り組み事項をもっと具体化する為のスキルが必要だ
*メンティの取り組み姿勢も、出来・不出来に大きく影響する
部長級とは対照的で課題点が具現化され、のちにこれらの解消に取り組むことになります。
ブログの1回目の冒頭にメンティ体験から始める話をしましたが、今回の現象にその真因を感じることが出来ます。
やっぱりそこに来るのか!
今回のアンケート作戦で気づいたことは
1.セッション中のフィードバック以外に後日のアンケートも本当に貴重なフィードバックになる
2.その為の事務局の存在と役割が重要
3.全メンターがスキルの向上が課題だと感じている
この時、私自身ももっともっとメンターとして成長することが急務だと感じており、結局私はこの地点でコーチングスクールへ入学し、1on1のブラッシュアップにむけて取り組むことを意志決定しました。
そしてそのあと驚くべきことが起きます。
11名の部長級メンターから8名が私が取り組み出したコーチングスキルの修得のために、後追いでコーチングスクールへ入学されました。
(この嬉しい現象が、私が実施している1on1の大きな成果であり、部長さんたちのありたい姿の実現に向けた小さな一歩だと感じます)
そしてこの後、課長級のメンターのスキルアップへの取り組みも社内で進められます。
この取り組みは、またのちにご紹介します。
まとめ
徐々に盛り上がりと手応え感じ、当初「いけるんちゃうか」と思ったことが「いけてるやん!」という感触に変わります。
各セッションでのフィードバックはもちろんですが、後にアンケートを収集するということも1on1では非常に有効だと感じた6ヶ月でした。
次回はメンティ側のアンケートを紐解きながら手応えを確認したいと思います。
ではまた次回、お楽しみに!
ちなみに一連のアンケートはMicrosoft formsを使用しました。
前回のブログはこちら