未来のリーダーシップ:1on1で紡ぐ対話型マネジメントの力
リーダー(マネージャー)に期待される役割が多様化し、対話型マネジメントが注目されています。
それはビジネス環境や社会構造も急激に変化する中、組織において、従来の指示命令型マネジメントでは、対応できない状況が生まれてきているからです。
今なぜ対話型マネジメントなのか、そして1on1がどのように有効かをお伝えします。
なぜ今、対話型マネジメントなのか
急速に変化するビジネス環境において、過去の経験に基づいて先を見通すことは難しくなっていますし、指示命令を中心にしたマネジメントでは、チームを率いていくことができなくなっています。
では、リーダーに求められる「管理を超えたコミュニケーション」とはどんなものかというと・・・
- 部下の価値観と企業のゴールをリンクさせる
- 部下の自発性を促す
- 現場や部下からの提案やアイディアを引き出すこと
- 部下一人ひとりの強みを引き出し、発揮させる
- 部下、チームの成長を加速させる
これらを実現する一歩踏み込んだコミュニケーション力、その強化こそが、マネジメント、そして組織を成功させる鍵となってきています。
部下との関わりを重視して、部下の能力を最大限に引き出すことに焦点を当てた、新たなマネジメントスタイルが対話型マネジメントです。
対話型マネジメントとは
上記をご覧いただきもうお気づきかと思いますが、対話型マネジメントとはコーチング型マネジメントと言えます。
対話型マネジメントは、コーチングスキルやコーチングの概念を活かしたマネジメントスタイルのことを指します。
マネジメントの際にコーチングを通して、部下の目標達成、業績向上、業務遂行、そして成長を促進することを重視します。
コーチング型マネジメントの特徴を理解するために、『指示型マネジメント』と『対話型=コーチング型マネジメント』の考え方の違いをいくつかみてみましょう。
◆指示命令型マネジメント
- 問題の解決は上司の役割と考える
- 結果重視
- 失敗や間違いが起きないように注意を向けている
- 部下が行動を起こしやすいよう、細かく具体的な指示を出す
◆対話型(コーチング型)マネジメント
- 部下が自分で問題を解決することが部下自身の成長に繋がると考える
- 結果だけでなく過程も重視する
- 失敗や間違いから部下が学び、成長することに注意を向けている
- 部下が自ら考えて行動することができるよう、ゴールを共有し、部下の行動をサポートする
対話型・コーチング型マネジメントの真の目的は、部下が自分で判断し、行動し目標達成できるようにすることです。
ゆえに、コーチング型マネジメントでは、目標を達成させることそのものではなく、目標を達成するための環境、スキルアップ、学びを促進することに注力します。
指示して「教える」のではなく、聞き、問いかけて「考えてもらう」対話型・コーチング型マネジメントでは、部下が問題にぶつかったときに、自ら解決できる能力を身につけることを重要視し、部下の能力の向上を優先します。
いかがでしょうか?こうした一歩踏み込んだ成長を促進するコミュニケーションの場として、1on1の場はとても有効になってくると思いませんか?
今後のブログでは対話型・コーチング型マネジメントとして、1on1の場でどのように活用するのか、具体的に何をすればいいのか、タイミングとテーマはどんなものを扱うのがいいかなどを考えていきます。
まとめ
1on1の場は、個別のコミュニケーションが可能な環境であり、対話型マネジメントを実践するための重要な場面です。
部下との対話を通じて、目標や課題に対する考えを共有し、必要なサポートや指導を提供することができます。
このようなアプローチは、部下の成長や組織の成功に直結する重要な手法となります。
リーダーとして効果的な1om1を習得・実践に興味のある方は以下もご参考になさってください。
https://www.bizmentor.jp/1on1_pt_lp